アーリーリタイアを目指す独身貴族

30代独身男性です。近々FIRE(やセミリタイア)予定です。

サボりはカバードコール戦略と似ている。キャリア戦略を考える

みなさんカバードコール戦略ってご存知ですか?

 

以下の東証の図がわかりやすいです。簡単に言えば、株価の上昇を一部諦めることで、全体の利益を底上げする戦略です。赤色がカバードコールの指数で、1050円以上だと原資産(例えば株)が上がっても、カバードコールの価格は増えないかわりに、全体が少し上がっているのが分かると思います。

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https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/etf-outline/04-01.html

 

さて、リモートワークでサボってる人も多いのはないでしょうか?働いても働いてなくても、同じ給料なのだから、働かないほうが得!という発想でしょう。

でも、この考えは必ずしも正しいとは限りません。

まず、前提としてはちょっとならともかく、毎日数時間単位でさぼっているなら、上司も言わなくてもなんとなくは気づくでしょう。過去との比較、同僚との比較で感づかれるものです。

 

例えば大手金融機関の年収を考えると、会社にもよりますが、ざっくり以下のイメージです(私が友人に聞いたベースや自身の経験ベースなので、けっこう適当ですみません)役職名も実際とは異なりますが、一般的な名称で書いております。

 

平社員:300~700

 係長の壁(社会人5~7年目あたりで、ほぼ全員昇進)

係長 :700~1200

 課長の壁(社会人12~20年目あたりで、半分弱くらい昇進)

 課長 :1000~1800

 部長の壁(ここからは正直よくわからないが、40代後半以降で、1割以下??)

部長 :1600~2500

 

役職ごとに出世の壁がある点が、線的(連続的)な株価との違いです。

これを踏まえて、キャリアについて考えてみましょう。

 

無能なケース

ここで、能力が低いくせにサボっているAさんを考えましょう。無能でも真面目に仕事していれば、お情けで係長には同期と横並びでしてもらえるでしょう。もしこの人がサボりまくっていたら、係長の壁を突破できないでしょう。金融機関において、クビになるというのはまずありませんが、出世できないとか明らかに嫌がらせみたいな部署に飛ばされるというのはあります。なので、こういう人はサボらず真面目にやるのが賢いです。

 

 標準能力~やや優秀のケース

 このあたりからけっこう迷いどころです。係長にはなれるとして、サボっていると係長止まりですし、課長自体は十分狙える職位なので、判断が難しいところです。生涯賃金減少覚悟、WLB重視なら入社以降常にちょいサボりもありだと思います。

個人的には入社~係長までの期間はサボっても係長になれるので、さぼる!

係長~課長までの期間は自身の仕事への興味関心を考えて判断すべきと思います。一般的には、標準能力ではあまりサボらず課長の壁を突破するまで頑張るのがいいと思います。やや優秀でさぼっても課長になれそうならサボりましょう。また、課長になったら、降格されない範囲でサボりましょう。どうせ部長にはなれません

 

優秀のケース

部長やそのさきの取締役を狙える層です。同期の中でもトップクラスの人たちです。

部長、取締役は水準もかなり大きいですし、退職後の待遇も一般社員より優遇されますし、サボらず上を目指しましょう。大手金融機関で部長以上はレアですし、他の人にはできない経験ができるでしょう。給料以外にも経費が使えますし、破格の待遇です

 

いかがだったでしょうか?基本的にはサボると成果も出せませんし、出世の可能性は下がります。自身の能力を考えて、これ以上は上の職位は狙えないなという水準以降はサボるのがコスパ良さそうです。これは、この水準以上は株価が上がらない価格を見極めてカバードコール戦略を取るのと似ていると思います。