アーリーリタイアを目指す独身貴族

30代独身男性です。近々FIRE(やセミリタイア)予定です。

レバナス投資はインデックス投資ではないのか?

結論から言うと、私はインデックス投資だと考えています。

妥当なインデックス投資の定義として満たすべき条件を考えましょう。

少なくともMSCI_ACWI、S&P500や日経平均などに連動するETF投資信託に投資している場合、インデックス投資と呼ぶべきでしょう。ここに異論がある方はあまりいないと思います。

 

さて、反対派の意見として、色々あるとおもいますが、例えば以下があるでしょう

①NADAQ100は十分に分散されていないから

②目論見書に特殊型(ブル・ベア型)と書かれているから

CAPMの市場ポートフォリオNASDAQなどの一部のセクターだけではないから

レバレッジがかかっていて、インデックスとリターンが乖離するから

 

まず①ですが、これはあまり説得力がないでしょう。十分に分散されているかは主観ですし、人によってはS&P500は十分に分散されていないから、ACWIを買っているでしょうが、S&P500に投資しているのに、インデックス投資でないというのは変ですよね?

 

次に②です。これは一つの理屈としてそうでしょう。では目論見書のルールが変わり、

インデックス(ブル型)であるとか、インデックス(レバレッジ型)という表記に変更されたら、その日からインデックス投資だとみなすのが正しいのでしょうか?

法律的にはそうでしょうが、私達が議論しているのは経済的実態ではないでしょうか?

 

さて、③です。こちらについてはそもそも、S&P500やACWIも市場ポートフォリオではありません。

以下は大和証券の解説ですが、株式だけでなく、債券やその他のリスク資産を含みます。なので、MSCI_ACWIも市場ポートフォリオでないため、インデックス=市場ポートフォリオとしてしまうと、誰もがインデックス投資してないことになるので、これは条件として厳しすぎておかしいです。

 

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マーケットポートフォリオ | 金融・証券用語解説集 | 大和証券

 

 

最後に④です。こちらが一番、核心だと思われてる方も多いと思います。

まず、レバレッジとはなんでしょうか?FX,先物やCFDはレバレッジを活用した取引として有名ですが、例えば、

case1:借金はどうでしょうか?資産1000万の人が、2000万借金してETFに投資している場合、普通に考えるとレバレッジ3倍と思うでしょう。私もそう思います。

ですが、このひとが買っているのは通常のETF投資信託ですから、買っている商品自体は同じなわけで、資金の属性が違うだけです。

では次に、

 

case2:不動産や絵画などで資産が1億程度あるが、証券口座には100万しかないひとが、先物日経平均を200万円分ポジションを取る

こちらはどうでしょうか?純資産の範囲内ですから別にレバレッジがかかっていないと思う人もいるでしょう。

 

case3:資産100万の人が月末ボーナスが100入ることを見越して、月初に200万ポジションを取る。

 

case4:地方公務員等、首にならない可能性が極めて高い人が、純資産以上のポジションをとる(つまり人的資本が将来お金に交換できると確信できるからその分投資する)

 

これらは資金属性は違いますが、経済効果的には取ったポジションに相当するインデックスリターンが得られる(または損する)だけで変わらず、レバレッジがかかっているとみなすかどうかは人によると思われます。

 

さて、さらに想定される反論として、「いやいやレバレッジがかかっていない投信を200万買うのと、レバ2倍の投信を100万買う時は、リターンの挙動が変わるでしょ」

このようなお考えもあるでしょう。

しかし、よく考えてみてください。それは日次リバランスの問題なのです。例えば資産100万ある人が借金して200万円分ETFを買い、(通常の意味で)レバレッジ2倍になるように日次リバランスをすれば、単純に現物をbuy&holdしてる人とはリターンの挙動が変わります。これはレバレッジETFを買っているかどうかではなく、レバレッジを固定するように日次リバランスをするかどうかの問題です。

では、リバランスをしている人がインデックス投資家ではないかといわれるとそうではないでしょう。

例えば、タワマンを1億のローンで買い、時価が9000万、証券口座に2000万あって、2000万円分ETFを買ってる人は実は純資産が2000+9000-10000=1000万しかなく、レバレッジ2倍なわけです。じゃあこの人が日次リバランスしていたらインデックス投資家ではないでしょうか?

 

私はそうは思いません。